栃木県さくら市で古き良き宿場町の風情を残す一角に、2024年7月、そばとコーヒーを提供する「やまあおい」がオープンしました。
店主の佐藤紀行さんは、かつて自動車エンジニアとして活躍していましたが、50代で早期退職し、全く新しい人生に挑戦しています。
この記事では、佐藤さんの経歴、そば職人への転身の背景、夫婦で支える「やまあおい」の魅力やアクセス情報をご紹介します。
- 佐藤紀行さんのプロフィール
- 佐藤紀行さんの経歴
- 古き良き宿場町にたたずむ「やまあおい」
- こだわりのそばと天ぷらの魅力
- 「やまあおい」へのアクセス情報
「やまあおい」、そして店主の佐藤紀行さんについて興味のある方は、是非ご覧ください。
佐藤紀行さんのプロフィール
佐藤紀行さん(54歳)は、栃木県さくら市の出身で、自動車エンジニアとして地元企業で長年勤めていました。彼の専門は開発エンジニアで、電気自動車の技術革新に直面し、年齢とともにその変化に適応できないことへの悩みを抱えるように。
そんなとき、妻・あゆみさんからの「やりたくないことはやめな」という一言が、佐藤さんの背中を押しました。この言葉をきっかけに、佐藤さんは53歳で早期退職し、全く異なる道へ。そば職人としての人生を目指す決意を固めます。
過去にはアメリカ赴任経験もあり、異国の地で子育てに奮闘する妻・あゆみさんとの絆が、彼の決断を支える大きな要素でもありました。新たな挑戦に寄り添うパートナーの存在は、佐藤さんの人生にとって欠かせないものです。
佐藤紀行さんの経歴
佐藤さんがそば職人として歩み始めたのは、横浜市の有名そば教室『一茶庵』での修行からでした。
そば打ちの技術を一から学び、そばの奥深さに触れる日々。
修行で習得した「挽きたて、打ちたて、ゆでたて」のこだわりを胸に、「やまあおい」では自信を持って提供しています。
しかし、オープン当初には天ぷら油の準備を忘れる、そばの切り方が不揃いになるなど、初めての試行錯誤も経験。
妻のあゆみさんも、看護師としてのパート勤務の合間に店を支えています。夫の挑戦を支えるその姿は心強く、訪れる客にも温かさが伝わります。
佐藤さん自身も、お客様からの「美味しい」という言葉に日々励まされ、夫婦二人三脚で歩む姿が「やまあおい」の魅力を一層引き立てています。
古き良き宿場町にたたずむ「やまあおい」
「やまあおい おそばと珈琲」は、栃木県さくら市の宿場町に位置し、昭和レトロな風情を醸し出しています。
この場所は江戸時代には奥州街道の本陣として賑わい、その後は警察署としても使用されていました。
現在の建物は昭和5年に建てられ、外観だけでなく内装も昭和の温もりが感じられ、訪れる人々を懐かしい気持ちにさせる魅力があります。
店舗の内装は、木の温かみと昔懐かしい家具や小物で統一されており、佐藤さん夫婦のこだわりが随所に感じられます。
観光客はもちろん、地元の人々もこの「やまあおい」で、食を通じて昭和の雰囲気と新しいそば文化のマリアージュを楽しんでいます。
こだわりのそばと天ぷらの魅力
「やまあおい」の一番人気は、地元産「常陸秋そば」の実を使った手打ちそばです。佐藤さんは、そばの実を石臼で自家製粉し、「甘皮挽きぐるみ」と呼ばれる手法で香りと歯ごたえを引き立てています。粗挽きと細挽きのバランスにこだわり、噛むほどにそばの風味が楽しめる一品です。
また、「揚げたて」の天ぷらも人気で、地元産の新鮮な野菜や旬の食材がふんだんに使用。カリッとした食感と、素材本来の旨味が口に広がる絶品です。そばと天ぷらのシンプルな組み合わせが、食材の持つ味を最大限に引き出しています。
人気メニュー
- 手打ちせいろそば:香り高く、食感のバランスも絶妙
- 揚げたて天ぷら :地元産の新鮮な素材で四季折々の味を楽しめる
「やまあおい おそばと珈琲」へのアクセス情報と周辺観光
- 名称 :やまあおい おそばと珈琲
- 所在地:栃木県さくら市喜連川4366−4
- アクセス
車 :東北自動車道・矢板ICから県道74号線経由で約15分
電車とバス:JR宇都宮線・氏家駅からバスに乗り「喜連川役場前」で下車、徒歩すぐ
周辺には観光スポットも多く、温泉や歴史的な建物、さらにさくら市ミュージアムなど見どころが充実しています。
さくら市は、古き良き宿場町の風情を残しつつ、現代の快適さも備えた街で、佐藤さんの「やまあおい」もその魅力の一部。ゆったりとした時間を過ごしながら、地域の歴史に触れるひとときはをすごして見てはいかがでしょう。
まとめ
「人生の楽園」で紹介された佐藤紀行さんの「やまあおい おそばと珈琲」は、そば職人として新たな挑戦を続ける彼の姿と、支える家族の温かな物語が詰まった場所です。
宿場町の風情と昭和レトロな店舗、そして地元産のそばと天ぷらで構成された「やまあおい」では、地域の食文化を継承しながら、佐藤さんの人生観を味わうことができます。
訪れる人々にとって、単なるそば屋ではなく、心が満たされる場所であることは間違いありません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。