モアナのおばあちゃんって何者?死んだ理由は?【モアナと伝説の海・ネタバレ解説】

「島を救うには、遠くまで行かなきゃいけない」
「お行き…」

この2つの言葉の間には、モアナの人生を変えた重要な時間が流れています。「モアナと伝説の海」を見るたびに感じる、おばあちゃんの存在の大きさ。

なぜ彼女の死は物語の転換点となったのか。そして、なぜ彼女は「タラ」と名付けられたのか。今回は、この魅力的なキャラクターの正体に迫ってみたいと思います。

この記事でわかること
  • おばあちゃんは何者?
  • なぜ死んだの?
  • 死後はどうなった?
  • モアナと伝説の海2への期待

「モアナと伝説の海」、おばあちゃんの存在について興味のある方は、是非ご覧ください。

目次

おばあちゃんは何者?

「変わり者のおばあちゃん」――村人たちはそう呼びました。しかし、そこにこそ彼女の本質があると考えています。

彼女の名前「タラ」は、サモア語で「物語」を意味します。制作陣へのインタビューによると、この名前には「歴史を語り継ぐ者」という意味が込められているそう。

実際、ポリネシア文化において、物語の語り部は単なる物語の語り手ではありません。彼らは文化の守護者であり、次世代への橋渡し役なのです。

興味深いのは、モアナの父トゥイと対照的な存在として描かれている点。トゥイは伝統を「現状維持」として捉え、変化を恐れます。一方、タラおばあちゃんは伝統の「真髄」を理解し、むしろ変化を促す存在でした。

村の祭りのシーン。村人たちが厳かに儀式を行う中、おばあちゃんは自由に踊ります。一見すると単なる「変わり者」の行動に見えますが、実はこの踊りにも深い意味が。

古来のポリネシアでは、踊りは物語を伝える重要な手段だったのです。

なぜ死んだの?

おばあちゃんの死は、物語の中で最も象徴的な瞬間の一つです。そして、特に注目なのは、その「タイミング」。

原作の脚本家が明かしたところによると、タラおばあちゃんの死のシーンは何度も書き直されたそうです。なぜなら、このシーンは単なる別れではなく、モアナの「使命」と「決意」が交差する重要な場面だからです。

彼女が倒れたのは、3つの重要な使命を果たした直後。しかし、ここで単純に「役目を終えた」と解釈するのでは、何か足りないのでは?

むしろ、彼女の死は最後の「教え」だったのではないでしょうか。

英語版でタラおばあちゃんを演じたアウリィ・クラバルホは、このシーンについて興味深いコメントを残しています。「タラは死を恐れていない。それは彼女が、死が終わりではないことを知っているから」とのことです。

まず、モアナに「選ばれし者」としての真実を伝えること。これは単なる事実の伝達ではありません。幼い頃のモアナと海の出会いを「偶然」ではなく「運命」として位置づけ直す、重要な啓示でした。

次に、祖先の真実を伝えること。閉ざされた洞窟での出来事は、実はディズニー作品の中でも特異な演出が施されています。壁画が動き出すシーンでは、過去と現在が混ざり合い、まるで時間を超えた継承の瞬間を表現しています。

そして最後に、テ・フィティの心を託すこと。この緑の石は、単なるアイテムではありません。おばあちゃんが長年守り続けてきた「希望」の象徴なのです。

死後はどうなった?

「あたしが死んだら、エイになって戻ってくるよ」――この約束の重みを、私たちは物語を通じて何度も実感することになります。

ポリネシアの神話では、エイは「知恵の象徴」とされています。しかし、製作陣はそこにもう一つの意味を加えました。それは「導き手」としての役割です。

実際の映像を見ると、エイとなったおばあちゃんは常にモアナの「前」を泳いでいます。まるで、道を示すように。

特に印象的なのは、珊瑚礁を越えるシーン。このシーンでは、ジェームズ・ニュートン・ハワードが作曲した音楽が効果的に使われています。エイが現れる瞬間、音楽は静かに変化し、まるで「死」と「再生」を表現するかのような荘厳さを帯びます。

「モアナと伝説の海2」への期待

2024年12月6日公開予定の続編。前作から3年後の世界が舞台となる本作で、タラおばあちゃんの遺志はどのように描かれるのでしょうか。

制作陣は「伝統と革新のバランス」をテーマの一つとして挙げています。これは、まさにタラおばあちゃんが体現していた価値観そのもの。

また、ポリネシアの文化考証により力を入れているとも言われており、おばあちゃんの「語り部」としての役割がより深く描かれる可能性も考えられますね。

まとめ

タラおばあちゃんは、ディズニー作品の中でも特に深い意味を持つキャラクターの一人です。彼女は:

  • 伝統の真の意味を理解し、次世代に伝える「語り部」
  • モアナの精神的支柱であり、運命を開く鍵
  • 死してなお、導き手としての役割を果たす存在

として描かれています。その存在は、単なるサポートキャラクターを超えて、物語のテーマそのものを体現していたと言えるでしょう。

「モアナと伝説の海」が多くの人々の心を打つ理由の一つは、このタラおばあちゃんの存在の大きさにあるのではないでしょうか。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

管理人の0107(オトナ)です。

これまでの経歴
・営業・マーケティングの仕事歴30年
・海外での生活10年
・人間心理のエキスパート

自分を支えてきたあらゆる物・人への好奇心。そのアンテナに引っかかった情報を、斜め上からの視点、オトナの視点でまとめて行きたいと考えています。

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