長野県喬木村の山々に囲まれた高台に佇む「アグリカフェ ITANE(いたね)」。
このカフェは、50年の歳月を経て、ついに幼い頃からの夢を実現させた田中悦子さんの情熱が詰まった場所です。
地元食材を活かした料理と、名古屋の懐かしい味が融合する、温もりあふれる憩いの空間、「アグリカフェ ITANE(いたね)」へのアクセス方法を、田中悦子さんの経歴を紐解きつつ、ご紹介します。
- 田中悦子さんのプロフィール
- 田中悦子さんの経歴
- 地産地消カフェ「アグリカフェ ITANE(いたね)」
- 「あんかけスパゲティー」の魅力
- 「アグリカフェ ITANE(いたね)」へのアクセス情報
長野県下伊那郡喬木村にある、地産地消カフェ「アグリカフェ ITANE(いたね)」について興味のある方は、是非ご覧ください。
田中悦子さんのプロフィール
2024年現在62歳の田中悦子さんは、愛知県名古屋市の出身です。
幼い頃、両親は忙しい日々を送っていましたが、家族3人で通った喫茶店での時間が、かけがえのない思い出となっています。
この経験が、後の人生に大きな影響を与えることになりました。「大人になったら、人々の憩いの場所を作りたい」。
そんな夢を抱きながら成長していきました。
田中悦子さんの経歴
大学卒業後、中学校の教師として新しい人生をスタートさせた悦子さん。
教師時代に生輝さん(66歳)と出会い、結婚。その後、生輝さんの故郷である長野県喬木村への移住を決意します。
長年温めていた夢のカフェ開業に向けて、悦子さんは家族に思いを打ち明けます。すると家族全員が大きな後押しをしてくれました。
カフェ開業という夢の実現に向けて、昼はスーパー、夜はコンビニと仕事を掛け持ちしながら、着実に資金を貯めていきました。
そして開業への大きな転機が訪れます。知人の紹介で出会った樋口正一さん(54歳)に料理長への就任を依頼。
快諾を得て、2022年11月、悦子さんが60歳の時に、ついに「アグリカフェ ITANE」の扉を開くことができました。
地産地消カフェ「アグリカフェ ITANE(いたね)」
店名の「ITANE」は、意味のある文字の組み合わせです。
I:ICT教育=喬木村(たかぎむら)の取組
T:喬木村(たかぎむら)の頭文字
A:Agriculture=農業
N:Nature=自然
E:Enjoy・Eat
看板メニューは日替わりランチ(1,100円)。
料理長の樋口正一さん(54歳)が地元農家の森谷博之さんから週2回直接野菜を仕入れ、野菜本来の旨みを活かした調理法で腕を振るいます。だしの味で塩味を感じさせるなど、健康に配慮した工夫も欠かしません。
こうした取り組みが評価され、長野県から「信州食育発信 3つの星レストラン」として認定。地元の新鮮な野菜や喬木村産の「信州くりん豚」を使用したメニューは、多くの来店客から人気です。
「あんかけスパゲティー」の魅力
名古屋出身の悦子さんならではのメニューとして人気なのが、「あんかけスパゲティー」と「名古屋きしめん」(各900円)です。
故郷の味を長野の地で提供することに、悦子さんのこだわりを強く感じます。
そんなこだわりメニュー、是非、試してみたくなりますね。
「アグリカフェ ITANE(いたね)」へのアクセス情報
- 住所:長野県下伊那郡喬木村1949-2
- 営業時間:10時~18時(ラストオーダー17:30)
- 定休日:水曜日
- 駐車場:30台完備
- アクセス:
元善光寺駅から車で10分ほどの高台に位置し、屋上のウッドデッキからは天竜川や中央アルプスの絶景を楽しむことができます。2027年には、リニア中央新幹線の地上部も見通せる予定です。
店内を彩る独特なアートワークも、このカフェの魅力のひとつです。料理長の樋口さんが独学で描いた「ブランゾンとチャモロ」という独自のキャラクターが、来店客を温かく迎えてくれます。
「ブランゾン」は、ブランコで遊ぶゾンビというユニークな設定で、樋口さんが独自のストーリーまで考案。誰もが歓迎される温かな雰囲気を表現しています。
まとめ
60代からの新たな挑戦として開業した「アグリカフェ ITANE」は、オープンから2年足らずで長野県が認める食育発信の拠点となりました。
料理長の樋口さんによる地元食材を活かした丁寧な料理と、名古屋の食文化を融合させた独自のメニュー展開は、多くの人々の心をつかんでいます。
屋上からの絶景や、料理長が手掛けた温かみのあるキャラクターなど、細部にまでこだわりが感じられる空間づくりは、まさに悦子さんが思い描いていた「憩いの場所」そのもの。
幼い頃からの夢を諦めずに追い続け、実現させた悦子さんの物語は、人生に新たな一歩を踏み出そうとする多くの人々に勇気を与えてくれることでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。