雪深い南魚沼の地で、世界最高峰のお米作りに挑戦し続ける若手実力派農家・関智晴さん。プロスノーボーダーという異色の経歴を持つ彼が、なぜ米作りの道を選んだのか。その答えは、究極の一粒を追い求める姿勢の中に隠されています。
父から受け継いだ伝統的な農法を基礎としながら、独自の研究と工夫を重ね、ついには世界が認める最高品質のお米を生み出すまでに至った関さん。
本記事ではその挑戦の軌跡を関さんのプロフィールと経歴から振り返り。更に、気になる関農園のお米の購入方法についてもご紹介していきます。
- 関智晴さんのプロフィール
- 関智晴さんの経歴
- 米作りのこだわり
- 受賞歴
- 関農園のお米・購入方法
- 今後の計画
NHK 総合 27日(水) 午後10:00
— NHKドキュメンタリー (@nhk_docudocu) November 26, 2024
プロフェッショナル 一粒青々、己を込める ~米農家 関智晴~
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関農園の代表、世界最高峰のお米作りに挑戦し続ける関智晴さんについて興味のある方は、是非ご覧ください。
関智晴さんのプロフィール
- 年齢:39歳(2024年11月現在)
- 出身:新潟県南魚沼市
- 高校:新潟県立塩沢商工高等学校 卒業
- 家族構成:既婚(子供あり)
南魚沼の豊かな自然の中で育ち、虫取りに夢中な少年だった関さん。そんな関さんが中学生の頃に出会ったのが、冬の雪を舞台にしたスノーボード。
そして、プロスノーボーダーとしての経験で培った「極限まで追求する姿勢」は、今では「日本一美味しい米」を目指す農業の現場で存分に活かされています。
関智晴さんの経歴
- 高校生時代:スノーボードでスポンサー契約を獲得
- 高校卒業後:上京しプロスノーボーダーとして活動開始
- 2005年~2012年
– 結婚・子供の誕生を機に実家にUターン
– 夏は稲作、冬はプロスノーボーダーという二足のわらじ生活
– 父・博之さんと共に「究極に美味しい米」の研究を開始
– 徐々に米作りの魅力に引き込まれ、独自の農法開発に着手
– 2011年の食味コンクール入賞逃しが転機に
当初は、プロスノーボーダーとしての活動を主軸に考えていた関さん。しかし、実家の田んぼで過ごす時間が増えるにつれ、稲作の奥深さに魅了されていきます。
特に、父・博之さんが実践していた「ぼかし肥料」による栽培方法との出会いは、関さんの農業への見方を大きく変えることになりました。
試行錯誤を重ねる中で、自然と調和した米作りの面白さに目覚めていった一方で、2011年の食味コンクールでの悔しい経験が、さらなる探究心に火をつけることになります。
- 2012年~現在
– プロスノーボーダーを完全引退し、米作りに専念
– 株式会社関農園の代表取締役に就任
– 全国の農業名人との技術交流を積極的に実施
– 食味向上と環境に配慮した農業の確立に注力
– 2022年 FARM FRONTをオープン
お米の魅力を直接消費者に伝える場を創設
スノーボードから農業への転身は、周囲には意外な決断と映ったかもしれません。しかし関さんにとって、それは自然な流れ。
プロスポーツで培った「極限まで追求する姿勢」は、米作りの世界でも存分に活かされることになります。
全国の農業名人を訪ね歩き、時には星付きレストランで料理を研究するなど、その探究心は留まること知らず。
そして2022年、長年の夢であった直売所「FARM FRONT」をオープン。単にお米を売るだけでなく、南魚沼の自然と共に育まれた極上のお米の魅力を、より多くの人々に直接伝える場を作り上げたのです。
米作りのこだわり
きっかけは、2011年の「米・食味分析鑑定コンクール国際大会」。
父の代から続く米ぬかと魚かすを1年かけて発酵させて作る「ぼかし肥料」で育てたお米は、味に上品な旨みと香りが出て、炊きあがりの透明感が増すという特徴がありました。しかし、結果は入賞すらできないという厳しいもの。
この経験を通じて関さんは、「おいしさを測る物差しが違った」ことを発見。大会では、お米の粘りに影響するタンパク質の量、艶にも重きが置かれていました。
この悔しさが、より深い米作りの研究への転機。その結果は:
- 独自の「ぼかし」有機肥料を使用
米ぬかと魚かすを1年かけて発酵
苗床の土作りにも使用
- 自然との調和を重視した農法
田んぼの生き物を大切にする栽培方法
ミジンコや糸ミミズなどの微生物が豊富な土壌作り
環境に配慮した無農薬・減農薬栽培
全国の農業の名人たちを訪ね歩き、技術を学び、さらには星付きレストランでの料理研究まで行うという徹底的な探究心からこだわりの農法を生み出します。
使用する肥料の原料は、すべて人が口にできる素材ばかり。米ぬか、魚粉、昆布、カニやエビの殻など、まさに一流料理店の食材のような原料を使った肥料作り。
この手間暇を惜しまない肥料づくりと、自然の力を最大限に活かす栽培方法が、艶があり、上品な旨味を持つ極上のお米を生み出しているのです。
【 新作!】こちらの #おむすび もぜひ🍙
— プロフェッショナル仕事の流儀 (@nhk_proff) November 19, 2024
11月27日(水)よる22時は、気鋭の米農家 関智晴さん、39歳。
最高峰の賞を6度受賞。農薬に頼らない独自の手法で一切の手間を惜しまない、南魚沼の若き #プロフェッショナル。
そんな関さんには、かつて農家である父や自分を誇れなかった過去がありました…。 pic.twitter.com/OpRiT0QoNq
受賞歴
- 食味分析鑑定コンクール国際大会 国際総合部門 金賞(6年連続)
- ギネス記録「世界最高米」原料米認定(4年連続)
これら数々の受賞歴は、関さんの米作りに対する真摯な努力の結晶。かつて入賞すらできなかった悔しさをバネに、試行錯誤を重ねた末につかんだ栄誉ですが、関さんはこれらの受賞に満足することなく、さらなる高みを現在も目指し続けています。
関農園のお米・購入方法
FARM FRONT(直売所)
- 住所:新潟県南魚沼市関972-4
- 営業時間:9:30~16:30
- 定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)
- 駐車場:20台完備
FARM FRONTは、単なる直売所ではありません。地元の木材を使って建てられた店内には、木の香りが漂い、大きな窓からは雪化粧した田んぼが一面に広がります。
ここでは、関さんこだわりの土鍋で炊いたご飯による塩むすびも味わうことができます。その塩むすびは、米の甘みと塩の調和が絶妙で、関農園のお米の真価を最も感じられる一品となっています。
オンラインショップ
- 減農薬栽培米コシヒカリ
5kg(税込6,980円)、10kg(税込13,960円)、定期便(3・6・12回) - 無農薬無化学肥料栽培米コシヒカリ
2kg(税込5,000円)、5kg(税込11,800円)、定期便(3・6・12回)
直販サイトでは、令和6年度米の販売中。興味のある方は、お早めにどうぞ。
\新潟版予告編を公開🍙/
— NHKにいがた (@nhk_niigata) November 25, 2024
27日(水)午後10:00~放送の#プロフェッショナル仕事の流儀 は!
南魚沼の米農家、関智晴さん
命巡る田んぼで極上を生み出す
39歳の俊英#橋本さとし さんの
熱いナレーションも必聴です!
【総合】11/27(水) 午後10:00~https://t.co/12jR9qv0lD pic.twitter.com/XmHLFHic8B
今後の計画
- 木造作業場の建設
精米施設やライスセンターの設置
FARM FRONTと調和した木造デザイン
2025年9月完成予定
- 体験型農業施設の整備
農薬の紙マルチ田植えの見学施設
コンバイン稲刈り体験
ビオトープの設置
観賞用稲作エリアの整備
関さんの夢は、さらに大きく広がっています。FARM FRONTの前に広がる土地には、新たな施設が建設中。
単なる作業場ではなく、農業の魅力を多角的に伝える体験型の施設として計画されており、田植えから稲刈り、お米ができるまでの過程を見学できる仕組みが整えられる予定です。
さらに、ビオトープの設置や観賞用の稲作エリアの整備も計画されており、農業を観光の視点から捉え直す新しい試みとなっています。
これは、農業の未来を見据えた関さんならではの挑戦と言えるでしょう。
まとめ
プロスノーボーダーから一転、米作りの道を選んだ関智晴さん。
その決断の背景には、南魚沼の豊かな自然への深い愛着と、究極の味を追求する情熱がありました。
独自の農法開発や数々の受賞、そして新たな施設建設計画に至るまで、常に前進し続ける姿勢は、日本の農業の新しい可能性を示しているようです。
伝統を大切にしながらも、革新を恐れない関さんの挑戦は、まだまだ続きます。
南魚沼の雪深い土地から、世界が認める最高品質のお米を生み出し続ける関農園の今後の展開に、さらなる期待が高まります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。