2024年、日本のモータースポーツ界に新たな期待の星が登場しました。
かつてF1で日本人ドライバーとして活躍。そして現在でもインディカーでトップレーサーとして活躍中の佐藤琢磨選手の息子、佐藤凛太郎選手です。
今年FIA F4でデビューを果たし、さらには父が優勝した伝統のマカオGPまで挑戦。その走りは「父譲りのアグレッシブさ」と評され、モータースポーツファンの注目を集めています。
本記事ではそんな期待のフレッシュルーキー、佐藤凛太郎選手のプロフィール、経歴に迫って行きます。
- 佐藤凛太郎選手のプロフィール
- 佐藤凛太郎選手の経歴
- 2024年シーズン
- マカオGP挑戦
- 将来への期待
【 ドライバー発表 】
— TGM Grand Prix (@tgm_grandprix) October 15, 2024
2024 FIA フォーミュラリージョナル ワールドカップ マカオのドライバーとして、53号車 小川颯太選手(オガワソウタ) 55号車 佐藤凛太郎選手(サトウリンタロウ)を起用いたします。
【Driver announcement】
We are pleased to announce that we have appointed Sota Ogawa and… pic.twitter.com/tQ5F6Eb2sY
日本を代表する現役名レーサー、佐藤琢磨選手の息子、佐藤凛太郎選手について興味のある方は、是非ご覧ください。
佐藤凛太郎選手のプロフィール
- 生年月日:2005年12月23日
- 年齢 :18歳(2024年11月時点)
- 出身 :モナコ生まれ(東京育ち)
- 家族 :父、母、妹(2008年生まれ)
父のF1参戦時代にモナコで生を受けた凛太郎選手。
幼少期を欧州で過ごし、その後日本に移住。物心ついた頃から父のインディカーレースを間近で見てきた環境は、自然と彼をモータースポーツの世界へと導いていきました。
まだ若干18歳の凛太郎選手だけに、その将来には大きな期待がかかります。
佐藤凛太郎選手の経歴
- 2015年:9歳でレーシングカート開始
- 2015年:Takuma Kids Kart Challenge で3位入賞
- 2016年:同大会で優勝(小学5年生時)
- 2020年:ヨーロッパに渡り、OKジュニアクラスに参戦
- 2021-2022年:世界カート選手権のOKクラス(最高峰カテゴリー)で戦う
凛太郎選手のレーシングキャリアは、一般的なレーサーとは少し異っています。
父である琢磨氏は、息子が「レーシングドライバーになりたい」と告げた際、単純な承諾はせず、東日本大震災の復興支援活動として開催していた「TAKUMA KIDS KART CHALLENGE」での表彰台獲得という条件を出したのです。
当時、レンタルカートでの経験しかなかった凛太郎選手は、その難しい課題に果敢に挑戦し、見事にこの条件をクリア。3位入賞を果たし、プロレーサーへの第一歩を踏み出すことに。
そして、この経験は、彼の中で「努力すれば夢は叶う」という確信を生みます。
2020年からは活動の場を世界に拡大。しかし、この時期は世界的なコロナ禍と重なり、渡欧後すぐにはレース参戦ができない困難に直面。
それでも諦めることなく、2020年終盤からレースを再開。世界最高峰のOKクラスでの経験を積み重ねていきました。
佐藤凛太郎選手 pic.twitter.com/4d9Kf1c3Pa
— The Mizz (@_Mizz77) August 11, 2024
2024年シーズンの挑戦
HRS-Suzukaでの挑戦
- 昨年の悔しさをバネに2年目のスクール生活
- 父である琢磨氏が校長を務める環境での成長
- スカラシップ獲得を目指す
昨年のスカラシップ選考会でコースアウトを喫した経験を糧に、今年は再挑戦。「最終選考会でボロボロだったので、本当に悔しかったです。それをバネに、今年再挑戦するつもりです」という言葉通り、日々の練習に真摯に取り組んでいます。
FIA F4での活動
- 所属:PONOS RACING
- 使用マシン:新型シャシーMCS4-24
- シリーズランキング:8位(2024年11月現在)
- 開幕戦成績:7位フィニッシュ(ペナルティにより14位)
2024年5月、富士スピードウェイで開幕したFIA F4。37台という多くのエントリーが集まる中、佐藤凛太郎選手は見事な四輪デビューを飾りました。
今季から導入された新型シャシーMCS4-24での戦いという難しい条件下でありながら、デビュー戦から速さを見せつけます。
チームメイトとの協力関係
- PONOS RACINGでは大宮賢人選手とのツートップ体制
- セットアップデータの共有やフィードバック
- 経験豊富な大宮選手からの学び
「チームメイトの大宮賢人選手がいるので、うまく協力しながらセットアップを出していきたい」と語る凛太郎選手。2年目の大宮選手の落ち着いた走りを参考にしながら、自身の課題である焦りの克服に取り組んでいます。
今後の目標
- 確実な完走とポイント獲得
- 鈴鹿、富士以外のコースでの適応力向上
- チームメイトと協力してのランキングアップ
2024年シーズン、凛太郎選手は単なる「佐藤琢磨の息子」という枠を超えて、確かな実力を示しつつあります。父から受け継いだアグレッシブさと、若き日の琢磨選手を思わせる純粋な情熱。
そこに、経験を重ねることで培われる冷静さが加われば、さらなる飛躍が期待できそうです。
マカオGPへの挑戦
- 予選レース:16位
- 決勝:アクシデントによりリタイア
2024年11月、凛太郎選手は父が2001年に優勝した伝統のマカオGPに挑戦。
結果は残念ながら、アクシデントによる序盤リタイア。しかしTGM Grand Prixの池田代表の言葉、「最初から踏んでいける感覚、センサーは全員が持っているものではありません。そこに光るものというか、原石を感じました」に注目。
今後に期待です。
あー、佐藤琢磨の息子の佐藤凛太郎、マカオGP。応援してたけどこれは仕方ない…不運だったな。#MacaoGP pic.twitter.com/LAXwgIa9jK
— かしめ (@kashime_kuyana) November 17, 2024
将来への期待
- 世界で活躍するドライバー
- F1参戦
- HRSスカラシップ獲得
「父の存在はプレッシャーには感じていません。確かに自分は佐藤琢磨の息子ですが、そこは気にせず、”自分は自分”と信じて頑張っています」。
父の偉大な功績を重荷とせず、自身の道を自らの意思で切り開こうとする凛太郎選手の強い思いが感じられる言葉。
我々はそんな彼の挑戦を応援するのみですね。
まとめ
佐藤凛太郎選手の歩みは、まだ始まったばかり。
父から受け継いだアグレッシブさと、若き日の琢磨選手を思わせる純粋な情熱。そこに、自分なりの道を切り開こうとする意志の強さが加わり、独自の輝きを放ちはじめた凛太郎選手。
彼が世界の舞台で、どのような物語を紡いでいくのか。多くのファンが、その成長を心待ちにしています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。