日本のポップカルチャーを代表するコンテンツとして世界に広がるコスプレ。その第一線で活躍する有川麗華さんが、2024年12月10日放送の「マツコの知らない世界」に出演。
コスプレを通じて50カ国以上を訪れ、世界中のファンを魅了してきた有川麗華さん。その活動は単なる趣味の領域を超え、日本のポップカルチャー外交の一翼を担うまでになっています。
海を越えて広がるコスプレカルチャーの最前線で、なぜ彼女はここまで世界中から支持されるようになったのでしょうか。彼女のプロフィール、経歴からその軌跡を追ってみましょう。
- 有川麗華さんのプロフィール(本名)
- 有川麗華さんの経歴
- 12カンパニー設立の経緯
- 今後の活動
コスプレイヤー、有川麗華さんについて興味のある方は、是非ご覧ください。
有川麗華さんのプロフィール
プロフィール
- 本名 :非公開
芸名の「麗華」は本名に近い漢字を選んで名付けたそう - 誕生日:11月26日
- 年齢 :非公開
コスプレ歴から推定すると2024年時点で40代前半? - 血液型:O型
- 出身 :大阪府
男性キャラクターのコスプレで知られる有川麗華さん。「女性が女性をコスプレすると仮装っぽく見える」、そんな彼女の言葉には、コスプレという表現活動の本質が隠されています。
実は、この考え方には宝塚歌劇団の男役に通じるもの。宝塚では、女性が演じる理想の男性像が、独特の美学と魅力を生み出しています。有川さんの男装コスプレも同様に、単なる「異性を演じる」という次元を超えて、新たな表現の可能性追求と考えることが可能です。
学歴
- モード学園のファッションデザイン学科を卒業
- コスプレの衣装製作のスキルを高めるため、服飾の専門知識を学ぶ
専門学校に進学した理由は趣味だったコスプレのため。選択の理由としてはかなり異色? しかし、この決断が後の世界的な活躍につながる重要な布石となります。
結婚してる?
- 有川さんのプライベートについては非公開
結婚についても公表されていません。これは、キャラクターへの没入を大切にするコスプレイヤーとしての信念によるものと考えられます。
有川麗華さんの経歴
コスプレとの出会い
- 中学生の時、地元の小規模な同人誌即売会でコスプレイヤーを目にしたことがきっかけ
- 最初のコスプレは「るろうに剣心」の新選組・沖田総司
- 修学旅行で購入した新選組の羽織を使用した手作りコスプレからスタート
興味深いのは、有川さんが当初は同人誌作家として活動していたという点。美術部で培った画力を活かして同人誌を制作していた彼女が、なぜコスプレに転向したのか。それは、二次元のキャラクターを三次元で表現することの面白さに魅了されたからだと語っています。
この「描く」から「なる」への変化が、有川さんの表現者としての可能性を大きく拡張。
現代とは比べものにならないほど情報が限られてた1990年代のコスプレ文化。衣装の作り方や材料の調達、メイクのテクニックなど、すべてが手探りの状態でしたが、表現者として、有川さんは休むことなく成長を続けたのです。
コスプレイヤー同士の情報交換は、主にイベント会場での直接的なコミュニケーションに限定。そんな環境の中で技術を磨いていった有川さんの歴史は、まさに日本のコスプレ文化発展の歴史といっても過言ではありません。
これまでの活動
- 世界50カ国以上でのコスプレイベント参加
- コスプレの衣装制作やメイクのワークショップ講師
- 世界大会での審査員
- 企業の衣装制作・監修
- コスプレプロダクション「12カンパニー」の設立と経営
特筆すべきは、エジプト政府との文化交流事業としてピラミッド前でのコスプレ撮影を実現させたことです。これは単なるコスプレ活動の域を超え、文化外交の一環として認められた証といえるでしょう。
12カンパニー設立の経緯
「もっと多くの若い人たちにコスプレを始めてもらいたい」―――有川麗華さんが12カンパニーを設立した原点には、このシンプルな想いがありました。
- コスプレの可能性を広げたい想い
2018年3月、有川麗華さんは五木あきらさん、KANAME☆さんと共に12カンパニー株式会社を設立。3人とも個人で活躍していたプロコスプレイヤーでした。会社名の「12」には、「コスプレイヤーとしてどんな色にもなれる」という意味が込められています。
- 新しい挑戦への道のり
会社設立後は、企業のプロモーション活動のサポートや、コスプレイヤーのマネジメントを手がけます。特に、コスプレイヤーと企業をつなぐエージェント業務に力を入れ、コスプレの商業的価値を高めることに貢献しました。
- 個人の表現活動への回帰
しかし2022年12月、有川さんは会社を退所。「フリーで自分のペースに合わせた活動がしていきたい」というのが理由。
会社経営という経験は、有川さんにとってコスプレの可能性を広げる重要な挑戦でしたが、その経験を経て、自分自身の表現活動に対する考えが明らかになって行ったのかもしれませんね。
今後の活動
2020年にプロとしての活動を一旦休止し、現在は会社員として働きながら副業でコスプレ活動を継続。この選択には、コスプレを純粋に楽しみたいという思いが込められているようです。
プロとして活動していた時期は、年間20回以上の海外イベント出演をこなすハードなスケジュールでした。しかし現在は、自分のペースで活動することで、より自由で、自分の欲求に忠実な活動が出来ているように見えるのは気のせいでしょうか?
まとめ
有川麗華さんのコスプレ活動。中学生の時に出会ったコスプレから、50カ国以上で活動するまでに至った軌跡。そこには常に「キャラクターへの愛」と「表現者としての探求心」が存在。
更には、コスプレ文化の可能性を広げるため、12カンパニーの設立という挑戦も行った有川さん。現在は会社員としての仕事と両立させながら、より自由で、本質的な表現活動を追求しています。
宝塚の男役のように、異性を演じることで新たな魅力を引き出す。そして、見える部分の肌の質感にまでこだわり抜く。
そんな有川さんの真摯でプロフェショナルな姿勢こそが、コスプレが今日の市民権、それも国際的な市民権を獲得に大きく貢献したことは間違いありません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。