奈良県吉野町の山奥、吉野川のほとりで営業するラーメン店「ラーメン河」。この店を営むのは、85歳の店主・長田亜起男さんです。
わずか2時間の営業時間にもかかわらず、訪れる客が後を絶たない理由とは何でしょうか?
かつて寿司職人だった長田さんの経歴や、ラーメン河の成り立ち、人気の秘訣について詳しく見ていきましょう。
- ラーメン河って?
- 店主・長田亜起男さんのプロフィール
- 店主・長田亜起男さんの経歴
- ラーメン河が人気店になった理由
- 地域との関わりと長田さんの今後
- ラーメン河へのアクセス
ラーメン河、そして店主の長田亜起男さんについて興味のある方は、是非ご覧ください。
ラーメン河って?
「ラーメン河」は、奈良県吉野郡吉野町の吉野川沿いにあるラーメン店で、85歳の店主・長田亜起男さんが営んでいます。
緑豊かな山奥で営業するこのお店は、自然の中で川の音を聞きながら食事を楽しめることが特徴です。営業時間はわずか2時間、メニューは「塩ラーメン」と「まぐろ丼」というユニークな組み合わせですが、その絶品の味で多くのファンに支持されています。
店主・長田亜起男さんのプロフィール
- 名前:長田亜起男(ながた あきお)
- 年齢:85歳
- 職歴:元寿司職人
- 開店:「ラーメン河」開業(約16年前)
長田さんは、30歳で大阪の堺市にて寿司店を開業し、寿司職人として長年腕を磨いてきました。その後、奥さんと共に吉野町に移住し、ラーメン店をオープン。現在も一人で店を切り盛りし、食材の仕入れから調理、接客までこなしています。
店主・長田亜起男さんの経歴
寿司店からラーメン店へ、長田さんの転機
長田さんは、30歳で大阪・堺市にて寿司店を開業し、地元で人気を集めていました。しかし、50歳の時に寿司店を閉店し、妻の希望で奈良県の吉野町に移住。この移住の背景には、奥さんが愛犬家で広い土地で犬を飼いたいという願いがあったためです。
吉野町での暮らしを楽しむ中で、長田さんは長年の夢であった「ラーメン店を開きたい」という思いが再燃。奥さんの支援もあり、独学でラーメンの研究を開始。
寿司職人時代に培った食材の扱い方や味の引き出し方をラーメンに活かし、ついに「ラーメン河」を開業しました。
山奥で営業する理由とラーメン作りへのこだわり
「ラーメン河」は吉野川沿いの静かな山奥に位置しています。アクセスが難しい場所にもかかわらず、長田さんはこの立地にこだわりました。
その背景には、自然と共に営業することで、自分が理想とする「静かな環境で味わう一杯」を提供したいという思いがあります。
そんな長田さんのメニューへのこだわりは下記の通り。
- 鶏ガラベースのスープ
ラーメンのスープは90%が鶏ガラで、豚足を少量加えることで深みとコクを引き出しています。
- チャーシュー
宮崎県産のブランド豚を使い、塩をメインに味付け。醤油を少量加え、香りと色合いを整えています。
- まぐろ丼
寿司店時代に提供していたまぐろ丼が好評で、それをラーメン河でも取り入れています。寿司職人の技が活かされたこのメニューは、ラーメンとのセットで注文する人が多い人気メニューです。
営業時間わずか2時間!ラーメン河の人気メニュー
ラーメン河の営業日は、月曜・火曜・金曜・土曜・日曜の10:00〜12:30まで。
たったの2時間強の営業時間ですが、この短い時間の中で多くの客が訪れ、早朝から行列ができることもあります。
メニューは「塩ラーメン」と「まぐろ丼」の2種類ですが、それぞれがこだわり抜かれた一品で、ラーメンのスープは鶏ガラと豚足の旨味が絶妙に調和した絶品です。
ラーメン河が人気店になった理由
「ラーメン河」は口コミを通じてその存在が広まり、今ではミシュランにも掲載されるほどの名店となりました。
長田さんが毎日5時半から仕込みを行い、全ての作業を一人でこなすその姿勢は、多くの人に感銘を与え、85歳という年齢を感じさせないエネルギッシュな姿は、来店客に「何度も足を運びたい」と思わせる要因となっています。
また、常連客との温かい交流も、この店の魅力の一つです。京都から毎週通って長田さんを手伝う常連客もおり、まるで家族のような絆が生まれています。こうした人との関わりが、ラーメン河をより特別な場所にしています。
地域との関わりと長田さんの今後
長田さんは、地元の自然と共に営業するスタイルを貫いています。自分のことを「年寄り」とは思わず、現役であることを誇りに、今後も「ラーメン河」を続けていく意志を持って営業。
彼の言葉通り、何歳になってもその情熱と体力を保ち続ける姿勢が、多くのファンに愛され続ける理由と言えるでしょう。
ラーメン河へのアクセス
- 住所:奈良県吉野郡吉野町菜摘470
- 営業時間:月曜・火曜・金曜・土曜・日曜 10:00 – 12:30(売り切れ次第終了)
- 定休日 :水曜・木曜(夏季・冬季休暇あり)
- アクセス:電車/近鉄吉野線「吉野駅」より約5㎞
バス/近鉄南大阪吉野線「大和上市駅」から
「やまぶきバス」入之波行きに乗車し、「宮滝」下車後徒歩17分(1.4km)
まとめ
「ラーメン河」は、85歳の店主・長田亜起男さんが営む奈良県吉野町のラーメン店で、山奥にも関わらず多くのファンに愛される名店です。
長年の寿司職人としての経験を活かした塩ラーメンとまぐろ丼は、地元の自然と共に楽しむ特別な一品です。
長田さんの情熱と人柄が、ラーメン河の人気を支える大きな要因となっており、今後も彼のこだわりが詰まったラーメンを、変わらぬ熱意で提供し続けることに期待です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。