2024年9月21日に放送予定の終戦記念ドラマ『終わりに見た街』(テレビ朝日)は、山田太一原作の小説を宮藤官九郎さんが脚本化した注目作品です。本記事では、このドラマのロケ地や撮影場所、エキストラ情報について詳しくまとめました。時代を超えて描かれる物語の舞台裏に迫ります。
- 『終わりに見た街』の概要と見どころ
- 『終わりに見た街』のロケ地・撮影場所
- エキストラ募集情報と予想撮影シーン
- 撮影現場の様子と見どころ
終戦記念ドラマ『終わりに見た街』について興味のある方は、是非ご覧ください。
『終わりに見た街』の概要と見どころ
『終わりに見た街』は、現代の東京郊外で暮らすテレビ脚本家の一家が、突如として太平洋戦争真っ只中の昭和19年6月にタイムスリップするという物語です。
主な出演者
- 大泉洋(田宮太一 役)
- 吉田羊(田宮ひかり 役)
- 當真あみ(田宮信子 役)
- 三田佳子(田宮清子 役)
終戦から80年が経った今、戦争の恐ろしさをどのように表現するのか、宮藤官九郎さんの脚本に注目が集まっています。
『終わりに見た街』のロケ地・撮影場所
茨城県ワープステーション江戸
昭和時代の下町の様子を再現するため、茨城県つくばみらい市にある「ワープステーション江戸」が主要なロケ地として使用されました。
特徴
- 時代劇オープンセットが建ち並ぶ、国内でも数少ない野外型ロケ施設
- 江戸時代はもちろん、戦国から昭和までの幅広い時代をカバー
- お堀の太鼓橋、城郭、武家屋敷、長屋、旅籠街、明治の下町通りなど、多様な場面を整備
- 関東地方で時代劇の撮影ができる貴重な施設
現在の状況
- 2020年3月31日をもって一般公開は終了
- 現在は「撮影専用施設」として運営中
撮影シーン
『終わりに見た街』では、昭和時代の下町・市電の駅前、浅草の路地などのシーンに活用されたと予想されます。
過去の使用例
ワープステーション江戸は、多くの有名な作品の撮影に使用されてきました。代表的な作品には以下のようなものがあります。
1. NHK大河ドラマ・連続テレビ小説
「真田丸」「花燃ゆ」「軍師官兵衛」「とと姉ちゃん」「虎に翼」(現在放送中)
2. 民放ドラマ
「人形佐七捕物帳」「信長協奏曲」「天皇の料理番」「仁」
3. 映画
「銀魂」「曇天に笑う」「るろうに剣心」「永遠の0」
4. 最新情報
2024年秋放送予定の月9ドラマ『嘘解きレトリック』の撮影も現在こちらで行われているようです。
住所
茨城県つくばみらい市南太田1176
トチセン(旧足利織物)
栃木県足利市にある「トチセン」は、縫製工場のシーンの撮影に使用されました。
特徴
国の有形文化財に登録されている歴史的建造物
過去の使用例
TBSドラマ「陸王」のロケ地
住所
栃木県足利市福居町625
その他のロケ地
- 埼玉県行田市
- 茨城県つくばみらい市
- 茨城県笠間市
これらの場所でもエキストラ募集があり、撮影が行われたと予想されます。
エキストラ募集情報と予想撮影シーン
『終わりに見た街』の制作では、複数回にわたってエキストラが募集されました。各募集内容と、それから予想される撮影シーンは以下の通りです。
募集1
- 募集日 :6月17日(つくばみらい市または笠間市)
- 募集内容:設定(1945年2月)
近所のおばさん(30~50代)2名
女子学生(10代後半)2名
近所のおじさん(60歳前後)2名
女の子(6、9歳)2名
赤ん坊1名
- 予想撮影シーン
路地裏での日常風景。おばさんたちの井戸端会議、下校中の女子学生、子供を連れたおじさん、赤ん坊を抱いた母親が行き交う様子
募集2
- 募集日 :6月22日(埼玉県行田市)
- 募集内容:設定(1944年6月)
勤労女子学生2名
駅員(50代)1名
- 予想撮影シーン
駅のホームでの場面。勤労女子学生が電車を待つ中、駅員が切符を確認する様子
募集3
- 募集日 :6月27日・28日(ワープステーション江戸)
- 募集内容:設定(1945年2月)
中高年男性(40~50代)5名
高齢男性(60代)
買い出しの主婦(30~50代)30名
勤労女子学生5名
警防団男性(40~50代)5名
駅員(50代)1名
予想撮影シーン
戦時下の街頭風景。主婦たちの長い配給待ちの列、警防団の巡回、勤労女子学生の通行、駅前での切符確認など
募集4
- 募集日 :7月1日(トチセン)
- 募集内容:設定(1944年~1945年の出来事/縫製工場)
工場男性職員(50代)5名
勤労女子学生5名
工場作業員男女(40~50代)30名
高齢男性(60代)5名
警防団男性(40~50代)5名
- 予想撮影シーン
縫製工場内部の様子、作業員たちが軍服を製作する中、警防団が避難訓練を行う場面
撮影現場の様子と見どころ
ワープステーション江戸やトチセンといった歴史的な雰囲気を持つロケ地を活用することで、昭和時代の風景を再現しています。
特に、ワープステーション江戸は時代劇やレトロな雰囲気のドラマによく使用される施設で、『終わりに見た街』では戦時中の街並みの表現に活用されたと考えられます。
また、トチセンでの縫製工場のシーンは、当時の労働環境や戦時下の産業の様子を描くうえで重要な役割を果たすと予想。国の有形文化財に登録されている建物を使用することで、より当時の雰囲気を伝える映像になることと想像されます。
まとめ
『終わりに見た街』は、現代と過去を行き来する独特の設定と、宮藤官九郎さんの脚本力、そして歴史的な価値のあるロケ地の活用により、視聴者に強い印象を与えるドラマになることが期待されます。
本作品の特筆すべき点をまとめると:
- 歴史的価値のある複数のロケ地を活用し、昭和時代の風景を再現
- 地元の方々がエキストラとして参加し、作品に生きた息吹を与える
- 宮藤官九郎さんの脚本により、山田太一さんの原作が現代的な解釈で蘇る
戦争の記憶を持つ世代が少なくなっていく中で、このドラマがどのようなメッセージを私たちに投げかけるのか、非常に興味深いところです。
歴史的な題材を扱いながら、現代の視聴者にも響くストーリーを紡ぎ出すことができるか、放送が待ち遠しい作品ですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。