「肉おじさん」の愛称で親しまれる千葉祐士さん。格之進の代表取締役として、日本の食文化と地方創生に情熱を注ぐ経営者として注目を集めています。
幼少期から牛と共に育ち、独自の経営哲学で和牛の魅力を世界に発信し続ける千葉さんのプロフィールや経歴、学歴から家族まで、知られざる素顔に迫ります。
- 千葉祐士さんのプロフィール
- 千葉祐士さんの家族構成
- 千葉祐士さんの経歴
- 肉へのこだわり
- 運営店舗
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「肉おじさん」、格之進の代表取締役、千葉祐士さんについて興味のある方は、是非ご覧ください。
千葉祐士さんのプロフィール
- 名前:千葉祐士(ちば ますお)
- 生年月日:1971年9月13日
- 年齢:53歳(2024年現在)
- 出身地:岩手県一関市(旧・川崎村)
- 職業:株式会社門崎 代表取締役
- 愛称:肉おじさん
千葉祐士さんは、岩手県一関市の旧川崎村生まれの53歳。この地は、三陸海岸で有名な岩手県の内陸部に位置し、当時は信号もないほどの静かな農村地帯。
人口は1000人にも満たない小さな村でしたが、豊かな自然に恵まれた土地で彼は育ちます。
幼少期の千葉さんを育んだのは、まさに”肉のプロフェッショナル”な環境。父親は東北地方でも指折りの牛の目利きとして知られる家畜商。
自宅の茶の間には連日のように、獣医、繁殖農家、餌屋の社長、そして馬喰(牛や馬の仲買人)たちが集まり、深い知識と経験に基づいた牛の話が尽きることなく交わされていたそうです。
その中でも、父親の持つ目利きの技術は別格。生後わずか2、3ヶ月の子牛を見ただけで、その牛が将来種牛として適性があるかを見抜き、血統書を見なくても系統を言い当てる程の実力者でした。
まさに、頭の中にデータベースを持っているかのような正確な判断力ですね。
このような環境で育った千葉さんは、BGMのように耳に入ってくるプロたちの会話から、自然と牛に関する専門知識を吸収。この幼少期の経験が、現在の千葉さんの下地になっているのは間違いありません。
千葉祐士さんの学歴
- 出身高校:麻生一関高等学校(現・一関修紅高等学校)普通科
- 大学:東北学院大学経済学部商学科
千葉さんは将来の経営者を目指し、東北学院大学経済学部商学科への進学を選択。
大学時代の千葉さんは、個別指導塾での講師アルバイトを通じて、実践的なビジネススキルを磨きます。
ただ授業を教えるだけでなく、独自の営業戦略を展開。チラシ配布による集客、電話でのアポイント獲得、そして生徒への学習相談を通じた効果的な勧誘方法を確立していきます。
その結果、全国130教室の中で売り上げ3位という驚異的な成績を達成。驚きなのは、上位入賞者のほとんどがプロの講師である中、千葉さんだけが学生という立場でのこの成績。その実績が認められ、塾からはフランチャイズオーナーとしての道も提案されます。
しかし、大学4年のゴールデンウィーク、塾の営業部長から「新卒の就職活動は一度きりの機会」という重要なアドバイスを受けます。この言葉をきっかけに、千葉さんは視野を広げるため就職活動を開始。
約1ヶ月の活動を経て、大手食品フィルムメーカーへの就職を決意。この決断は、後の経営者としての豊富な経験と知識を積む重要な転機となりました。
千葉祐士さんの家族構成
千葉祐士さんの妻
千葉さんは既婚者で、奥様との二人三脚で事業を展開していますが、奥様に関する詳しい情報は公開されていません。
千葉祐士さんの子供
・子供:息子2人(長男23歳、次男20歳)
SNSには息子さんたちとダーツやビリヤードを楽しむ様子が投稿されており、家族との時間を大切にする千葉さんの一面が垣間見えます。
千葉祐士さんの経歴
肉への回帰
家畜商の父を持ち、幼少期から牛と共に過ごした千葉さんですが、一度は異なる道を選択。大学卒業後、大手フィルムメーカーに就職し営業職として活躍します。
会社では、商社を介した複雑な流通経路での営業活動に従事。しかし、消費者の反応を直接把握し、企画から生産、流通まで一貫して管理する方が、より良い結果を生むのではないかという考えが徐々に芽生えていきます。
ダイレクトマーケティングの可能性に気付いた瞬間です。
そんな中、入社3年目に大きな転機。同期3人のボーナスの金額を知る機会があり、自身が最も高い営業成績を上げていたにもかかわらず、配属された事業部の業績により、他の同期よりも低い評価を受けていたことを知ります。
この経験が、大企業での仕事に疑問を抱くきっかけとなりました。
そして、悩みながら故郷の一関に帰省。実家の牧場で牛の鳴き声を聞いた瞬間、ある確信が生まれます。実家の牧場は「原料メーカー」であり、ここに自身の目指すダイレクトマーケティングを組み合わせることで、新しいビジネスモデルが作れるのでは?そう考えた千葉さんは、27歳で大きな決断。
「お肉のユニクロ」を目指し、生産から小売りまでを一貫してコントロールできる焼肉店の経営を思い立ち、経営の経験も、修業もないまま、故郷・一関市で1号店をオープン。
しかし、最初は思うような結果が出ません。
その苦しい時期に、千葉さんは重要な発見。1頭丸ごとの仕入れにこだわり続けた結果、その保存技術は否が応でも高まり、「熟成」の効果に気づいたのです。
また、毎日牛を解体し続けることで、82もの部位に分けられる技術も身につけていきました。
この経験が、後の「格之進」の独自性を生む重要な転換点となります。それは、まさに、サラリーマン時代に学んだマーケティングの知識と幼少期から培ってきた牛への深い理解とが、見事に融合した瞬間でした。
その後の道程
- 1999年:格之進1号店開業
- 2004年:丑舎格之進 川崎本店開業
- 2006年:格之進TOKYO開業
- 2008年:株式会社門崎設立
- 2013年:ミートレストラン格之進、焼肉のろし開業
- 2014年:肉屋格之進F開業
- 2015年:格之進Rt開業
さらに、「肉フェス」で4回連続総合優勝を達成し、2016年には殿堂入りを果たすなど、押しも押されぬその実力は広く知られています。
肉へのこだわり
千葉さんの革新性は、和牛を82もの部位に分け、それぞれの特性を活かした提供方法を確立したことにあります。
一般的な焼肉店では提供されない希少部位にまでスポットを当て、カメノコ、サンカク、トウガラシ、ネクタイなど、その部位特有の味わいを最大限に引き出す調理法を確立してきました。
2000年からは大胆な取り組みとして、「おまかせコース」のみの提供を開始。これは、部位ごとの特徴を最も活かせるタイミングと調理法で提供したいという強い思いから生まれました。
当初は単品での注文を希望する客層の離反も懸念されましたが、専門家が選び抜いた未知の部位との出会いに、多くの顧客が新鮮な驚きと喜びを見出していきました。
熟成技術の開発も、千葉さんの重要な功績の一つです。試行錯誤の末に確立した熟成技術により、肉の旨味をさらに引き出すことに成功。
また、「塊焼き」という調理法を確立し、肉汁を閉じ込めたまま提供することで、より豊かな食体験を実現しています。
さらに特筆すべきは、調味料へのこだわりです。和牛本来の繊細な味わいを活かすため、あえて複雑な味付けを避け、塩、胡椒、山葵、ポン酢という シンプルな調味料のみを使用。これにより、部位ごとの特徴がより鮮明に感じられる提供方法を実現しました。
そして、千葉さんの活動は単なる飲食店経営にとどまりません。「全日本・食学会」の分科会である「肉肉学会」を主宰し、農林水産省や食の専門家たちと共に、肉の新たな可能性を探求し続けています。
地方創生への強い思いも、千葉さんの大きな特徴です。「ブランド牛は本来、産地で消費されるべき」という信念のもと、東京の店舗を地元・一関市のショーウィンドウとして位置づけています。
生産者と消費者をつなぐハブとしての役割を担い、単に美味しい肉を提供するだけでなく、地域の価値を発信し続けているのです。
この前お店で格之進の25年振り返ってたら、話聞いてた方が動画撮ってくださったので、いただいて、切り抜き動画にしてみましたYO❗️東日本大震災、コロナ、口蹄疫・・・改めていろんな壁を乗り越えてきたんだなと思いました❗️これからも頑張っていきまーーす❗️ pic.twitter.com/MfMqGh1wrj
— 千葉祐士 格之進 肉おじさん (@kakunoshinpapan) August 21, 2024
運営店舗
【東京】
【岩手】
【熊本】
近年では、母校だった廃校を「肉学校本校」として再生し、ハンバーグ工場を設置。地域活性化の新たな拠点として注目を集めています。
まとめ
千葉祐士さんの経営哲学は、「一関と東京を食でつなぐ」「岩手を世界に届ける」という二つの信念に貫かれています。
幼少期から牛に囲まれた環境で育ち、一度は別の道を選んだものの、再び肉の世界に立ち返った経験が、独自の視点と革新的なビジネスモデルを生み出しました。
生産者の思いを消費者に届け、消費者の反応を生産者に還元する。この循環を作り出すことで、地方の食文化を守り、新たな価値を創造。過疎化が進む故郷・一関市の母校を「肉学校本校」として再生させた取り組みからも、地域活性化への並々ならぬ決意が感じられます。
「お肉のプロフェッショナル」としての顔を持ちながら、あえて「肉おじさん」を自称する親しみやすさ。和牛の可能性を追求し続ける探究心と、故郷への深い愛着。
相反するように見えるこれらの要素を見事に調和させた千葉さんの挑戦は、まだまだ続いていきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。