新宿二丁目で50年以上の歴史を持つショーパブ「白い部屋」を経営するコンチママ。日本のLGBTQ+文化を象徴するママの半生と共に、店の移転前後の変遷も多くの注目を集めています。
そこで本記事では、コンチママの本名やプロフィール、経歴から、「白い部屋」の移転に至る背景も含め、その実像に迫ります。
- コンチママの本名とプロフィール
- コンチママの経歴
- 伝説のショーパブ「白い部屋」の歴史
- 伝説のショーパブ「白い部屋」移転の経緯
- 「白い部屋」の今後
伝説のショーパブ「白い部屋」、コンチママについて興味のある方は、ぜひご覧ください。
コンチママの本名とプロフィール
- 本名 :近藤 民男(こんどう たみお)
- 年齢 :76歳(2024年10月時点)
- 出身 :大阪府
- 職業 :「白い部屋」オーナーママ
- 家族構成:母親、兄2人
コンチママは幼少期から自分がゲイであることを自覚していましたが、母親への配慮から長年それを隠し通してきました。母親は女手ひとつで3人兄弟を育て上げた強い女性でしたが、当時の社会状況では、LGBTQ+に対する理解がほとんどなく、コンチママにとっても葛藤の多い幼少期だったと考えられます。
コンチママの経歴
上京と初期の苦労
18歳で大阪から単身上京したコンチママは、東京で日雇いの仕事をして生計を立てていました。偏見や差別の中、自らの居場所を見つけるべく努力を重ねながら、東京での厳しい生活に耐えていた時期です。
「白い部屋」の創業
20歳の頃、知人から「バーをやってみないか」との誘いを受け、新宿二丁目に「白い部屋」をオープン。当時、二丁目には8軒ほどしかゲイバーがなく、そんな環境の中で「白い部屋」は早くから注目される存在に成長。コンチママの人柄もあり、開業してすぐに人気を集めることとなりました。
伝説のショーパブ「白い部屋」の歴史
コンチママが創業した「白い部屋」は、50年以上にわたり新宿二丁目で愛されてきた伝説的なショーパブで、単なる飲食店の枠を超え、LGBTQ+の文化拠点としても評価。初めて訪れる人も常連客も楽しめる場として大人気です。
「白い部屋」人気の秘密
「白い部屋」が長年にわたり人気を保ち続けている理由には、独自の魅力が数多くあります。単なるショーパブに留まらず、多くの人にとって「白い部屋」は特別な空間であり、居場所なのです。
- コンチママの温かい人柄
「白い部屋」の中心には、オーナーであるコンチママの温かさと人間性が常にあります。ママは、ゲスト一人ひとりに対して親身に接し、笑顔で迎え入れることで、訪れる人々が安心して楽しめる環境を作り上げてきました。
- 幅広い年齢層と多様なキャスト
「白い部屋」には、20代から70代まで幅広い年齢層のキャストが在籍しており、それぞれが個性豊かなキャラクターを持っています。年齢や性別を超えた多様なキャストが揃っているため、ショーの内容も多彩。
この多様性が「白い部屋」の強みとなり、他のショーパブとは一線を画した特別な魅力を醸し出しています。
- 華やかで本格的なショー演出
「白い部屋」のショーは、ただのエンターテインメントに留まらず、洗練された演出が訪れる人々を惹きつけています。キャストたちは宝塚のように豪華な舞台衣装に身を包み、入念なメイクとプロの振付を受けているため、迫力と美しさを兼ね備えたパフォーマンスが繰り広げられます。
ショーの内容も3ヶ月ごとに変わり、コミカルなものからセクシーなものまでバリエーション豊かで、観客を飽きさせません
二丁目の歴史と共に歩んできたこの店には、コミュニティの一員として支え合う人々の絆が根付いており、まるで「家族」のような感覚で通い続ける常連客も多いのが特徴。
コンチママをはじめとするスタッフやキャストたちも、時にはお客にとって良き相談相手となり、人生の節目や悩みを共有できる場所として、多くの人にとって欠かせない存在となっています。こうした絆が「白い部屋」の人気の礎を築いているのです。
その結果、当初はゲイバーとして始まった「白い部屋」も、やがて女性客や一般の客層も受け入れるようになり、多様な人々が集う場所へと成長。
銀座や歌舞伎町で働くホステスも訪れ、キャストたちとのトークが楽しめる社交場となっていったのです。
「白い部屋」ショーの魅力・料金システム
「白い部屋」のショーは、毎日2回行われ、21:30と24:00のスタートです。ショーは3か月ごとに内容が変わるため、常連客にとっても新鮮な体験ができ、飽きることがありません。
料金システムもシンプルで、一人あたりのテーブルチャージ8,000円に、焼酎・ウイスキーの飲み放題が含まれます。追加料金で他のドリンクも楽しめるなど、選択肢も豊富です。
伝説のショーパブ「白い部屋」移転の経緯
新宿五丁目で長年営業を続けてきた「白い部屋」ですが、2023年12月に一時的な閉店を余儀なくされました。
「白い部屋」の苦境
2023年12月の閉店に呼応するかのようなコロナ禍。
長期にわたる休業が続き、店の存続が危ぶまれる状況に陥りました。休業中もキャストの給与や維持費がかかり、コンチママは経営を続けるため、そして新たな店の場所探しに奔走。
苦しい状況は続きます。
「白い部屋」移転の理由
2023年末、長年の拠点であった建物の老朽化が進み、移転が避けられない状況に。コンチママは「白い部屋」を完全に閉店することも考えましたが、多くの人に愛されるこの場を続けたいという思いから、コロナ禍の苦境も乗り越え2024年6月に新宿二丁目での再スタートに至ります。
再オープンを果たした今、「白い部屋」は以前の常連客をはじめ、幅広い人々にとって新しい魅力の場となっています。
「白い部屋」移転前後の住所
旧住所:東京都新宿区新宿5-10-1 第2スカイビルB1
新住所:東京都新宿区新宿2-13-11 ライオンズマンション新宿御苑前No.2 B1
移転先はよりアクセスが良く、二丁目の中心地に近い場所に位置しており、新たな「白い部屋」として、今後も多くの人々に愛され続ける空間になると思われます。
「白い部屋」の今後
新しい店舗で再オープンを果たした「白い部屋」は、これまでの歴史と伝統を引き継ぎつつ、さらに新しい魅力を加えて再出発。コンチママにとっても、この移転はただの場所の移動ではなく、次の世代へと続く「白い部屋」の一歩となるものです。
移転後の「白い部屋」は、常連客から初めて訪れる人まで幅広い客層に楽しんでもらえるような工夫が凝らされ、二丁目での新たなシンボルとしての存在感を増しています。
コンチママの新たな挑戦は、二丁目の象徴的存在として変わらず輝き続ける「白い部屋」の継承となるのは間違いありません。
✨仲間がいるって、人生でなによりの幸せかも💖
— 白い部屋アディー🦄🌈 (@AdyeeVanban) October 26, 2024
1人ではできないショータイムだから、白い部屋のメンバー全員にリスペクトを💃✨
全員良き戦友🌈💫
今週ラスト、今日も元気に!白い部屋でお待ちしてます💋✨#ニューハーフ #白い部屋 #オカマバー #ショータイム #新宿二丁目 #LGBTQ #コンチママ pic.twitter.com/SiySY0kYm6
まとめ
新宿二丁目で半世紀以上愛され続けるショーパブ「白い部屋」と、そのオーナーであるコンチママの人生には、LGBTQ+コミュニティと共に歩んできた歴史が詰まっています。
幼少期の葛藤からゲイバーの経営者としての挑戦、そして移転による新たなスタートに至るまで、ママの半生は「白い部屋」と共にあるといっても過言ではありません。
移転後も二丁目の象徴的な存在として再出発を果たした「白い部屋」も、コンチママのあたたかい人柄、そして情熱で、訪れる人々にとって特別な二丁目の風景に欠かせない存在となっています。
これからの「白い部屋」とコンチママが、どのようにこの文化を継承していくのか、とても楽しみです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。