競技かるた界で名人の称号を3期連続で手にした川瀬将義さん。4歳からかるたに親しみ、小学生の頃から全国大会で数々のタイトルを獲得するなど、輝かしいキャリアを歩んできた彼が目指すのは、単なる名人という肩書ではありません。
目標は、競技かるたのプロ化を実現し、かるたを日本中、さらには世界中に広めることです。
本記事では、そんな川瀬さんのプロフィールや経歴、彼が持つかるたの未来へのビジョンについて掘り下げてご紹介します。
- 川瀬将義さんのプロフィール
- 川瀬将義さんの経歴
- 川瀬将義さんのスタイル
- プロ化への強い思い
- 「Karuta Club」と普及活動への取り組み
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かるた名人、川瀬将義さんについて興味のある方は、是非ご覧ください。
川瀬将義さんのプロフィール
- 生年 :1994年
- 出身 :愛知県知立市
- 学歴 :東北大学大学院修士課程修了
- 名人位:第68〜70期名人位保持者(3連覇)
- 称号 :A級六段
- 家族 :妻の奈津美さん(東北大学かるた会での同期)
川瀬さんの妻、奈津美さんも東北大学時代にかるた会に所属していた同期で、二人は学生時代から競技かるたを通じて強い絆で結ばれてきました。奈津美さんは、競技かるたの練習や大会への出場を支える存在であり、川瀬さんが家庭と競技を両立するための重要な支えとなっています。彼の「攻めかるた」の戦術や練習方法も、彼女のサポートがあってこそ発揮されるものです。
川瀬将義さんの経歴
かるたとの出会いと名人位への道
川瀬さんが競技かるたと出会ったのは4歳のときです。母親が遊びとして百人一首を読み上げたことがきっかけで、文字が読めない段階で「絵」として札を覚え始めました。
そして、早くも小学1年生の全国大会で優勝し、以降「名人位」を目指しての精進が始まりました。
夢への道のりと遠回りの中での成長
小学生時代から多くの大会で優勝を果たし、名人位を夢見て成長してきた川瀬さんですが、中学・高校時代は全寮制の学校生活を送り、競技かるたから一時離れていました。
このブランクの間に、「かるたでは生計を立てるのが難しい」という現実にも直面したといいます。これにより一時的にかるたへの情熱が揺らぐことになりますが、大学進学を機に、再び競技に戻ることとなります。
大学時代
東北大学に入学後、かるた会で活動を再開し、大学4年から修士2年までの3年間、団体戦の主将を務めた川瀬さん。
特に団体戦では、個人での戦いとは異なる「チームのために戦う」面白さを知り、仲間との競技を楽しむ気持ちが芽生えたといいます。
この経験は、後の彼の戦い方や競技へのアプローチにも大きな影響を与えました。
川瀬将義さんのスタイル
川瀬さんのプレイスタイルは「攻めかるた」と称され、相手陣地に積極的に攻め込む戦術が特徴です。その為、彼は「一人取り」という練習法を重視し、相手に左右されずに自分のリズムを確認しながら取りの速さを磨くことに集中しています。
また、試合前のルーティンとして、十分な休息や栄養を摂り、心身を整えることを重要視。「負けるときは負ける」という冷静さを持ちつつも、勝利への強い意志も強く意識しているそうです。
プロ化への強い思い
新型コロナ禍で一時かるたが中断された際、彼は「かるたしかない」と感じるほどの情熱を再確認し、2030年までに競技かるたをプロ化することを決意。
彼が思い描く未来では、かるたが囲碁や将棋のようにプロの世界として成立し、子どもたちがプロ選手を夢見て取り組める環境が整っています。
プロ化することで、指導者が安定した収入を得られる環境が生まれ、競技かるたを広める道筋が確立されると川瀬さんは信じています。
また、漫画『ちはやふる』によって競技かるたの認知度が上がっている今こそが、プロ化を目指すための好機であるとも認識。川瀬さんのこうしたプロ化への情熱は、競技かるたをただの趣味や遊びではなく、人生をかけたスポーツとして捉えているからこそ生まれたものでしょう。
「Karuta Club」と普及活動への取り組み
川瀬さんは、競技かるたの普及を目指して「Karuta Club」を立ち上げ、YouTubeやブログで情報発信を続けています。
「レンタル川瀬名人」という初心者向けのサポートサービスも提供し、大会出場のためのアドバイスや個別指導も実施。全国各地のかるた会と連携し、初心者が初段を取得するまでの支援も行い、プロ化に向けて裾野を広げています。
かるたの知識を持った指導者が不足している現状を改善するために、川瀬さんは競技かるたが地域に根付くことを目指して活動を継続。そんな彼の活動は、競技人口を増やし、かるたが「教えることができる職業になる」、そこへの道を拓くための重要な一歩にきっとなるはずです。
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まとめ
川瀬将義さんは、かるた界で名人位を3連覇した偉大な実績だけでなく、競技かるたの未来に大きなビジョンを描き、プロ化を目指して活動しています。
彼の情熱は競技者としての域を超え、かるたそのものを広め、次世代にその魅力を伝えることに注がれています。
川瀬さんが目指すプロリーグの設立は、子供たちが夢を持って挑戦できる競技かるたの未来に繋がるでしょうし、かるたをただの遊びとしてではなく、人生の選択肢のひとつにも変えることが可能です。
川瀬さんの持つ情熱と信念が、競技かるたの世界を変える大きな一歩となることを願っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。