水中ドローンの開発者として注目を集める伊藤昌平さんが、2024年10月21日放送の『クレイジージャーニー』に登場。
この記事では、彼がどのようにして現在の「水中ドローンの第一人者」としての地位を築いてきたのか、その背景を詳しく紐解いていきたいと思います。
- 伊藤昌平さんのプロフィール
- 伊藤昌平さんの学歴(高校・大学)
- 伊藤昌平さんの家族構成
- 伊藤昌平さんの経歴(キャリア)
- 伊藤昌平さんが描く未来
日本における水中ドローンの第一人者、伊藤昌平さんについて興味のある方は、是非ご覧ください。
伊藤昌平さんのプロフィール
伊藤昌平さんは1987年生まれ(37歳)の神奈川県出身で、株式会社FullDepthの取締役として活躍しています。
幼少期から深海の生物に対して並々ならぬ興味を抱いていた彼は、技術者としてのキャリアを積み重ね、ついには自身の会社を設立。そしてその探求心の原点には、幼少期の体験があるようです。
水中ドローン開発のきっかけ
子どもの頃、伊藤さんは図鑑、テレビで見る深海魚「ナガヅエエソ」の姿に魅了されました。
そして、この魚の不思議な動きと独特の存在感に心を奪われた伊藤さんには、「自分の目で実際に見てみたい」という願望が芽生えたそうです。
この強い探求心が、彼の人生の原動力となり、技術を駆使して夢を現実にする方法を模索を開始。これが今に繋がるスタート地点となりました。
伊藤昌平さんの学歴(高校・大学)
伊藤昌平さんの高校時代
高校は東京工業大学附属科学技術高等学校に進学。
中学時代に触れた電子工作の授業で、技術的な適性に気づいたことがきっかけで進学を決意した伊藤さんは、この高校で電子工学とロボット技術に関する基礎を学び、どんどん技術の魅力、その泥沼に引き込まれていきます。
興味を持つだけでなく、実際に技術を形にすることの喜びを知り、深く追求していった結果、彼の技術者としての基礎が固まりました。
伊藤昌平さんの大学時代
筑波大学第三学群工学システム学類では、ロボット工学に専念。ロボット開発のアルバイトにも励みました。
ここでの実践的な経験が、彼の技術者としてのスキルを大きく飛躍させる要因となります。理論と実践の両方を学ぶことになった大学時代の経験を通じて、「技術によって未開の世界に挑む」という目標が明確になったのではないでしょうか。
伊藤昌平さんの家族構成
伊藤さんは、妻と二人の子供(息子と娘)と共に生活しています。
家族との時間は彼にとってかけがえのないものであり、全ての活動のモチベーションを支える要因になっていることは間違いないはずです。
家族の存在が、仕事への情熱を維持する力となり、技術開発の際のインスピレーションにも繋がる。そんな理想的家族関係が想像されます。
伊藤昌平さんの経歴(キャリア)
大学卒業後、伊藤さんはロボット開発関連企業に就職し、技術の実務経験を積みました。
この経験を技術者としての自信と確かなスキルを磨く大きな礎とし、その後、自らの夢を実現するために、さらなる一歩を踏み出し起業を決意。これも伊藤さん自身の深海探査に対する情熱を考えれば、きっと自然な流れだったのでは?
株式会社FullDepthの設立と成長
2014年、大学時代の仲間である吉賀智司さんと共に、「空間知能化研究所」として現株式会社FullDepthを設立しました。
設立当初は、技術開発と受託開発を両立し、更に資金を集めながらの会社運営。きっと大変な局面もあったはずです。
しかし、「彼らの技術で海洋探査を行い、そのデータを社会に役立てる」、このビジョンが1mmたりともブレなかったからこそ、ベンチャーキャピタルからの2.2億円の資金調達を含め、彼らは困難を乗り越えて会社を成長させていくことが可能になったのだと思います。
そして、2016年には、「DiveUnit300」という国産初の産業用水中ドローンを開発。
この水中ドローンは水深300mの潜航が可能で、重さはなんと29kgという超軽量。この高性能で取り回しの良い水中ドローンは、沿岸インフラの調査や、海洋探査に利用され、社会に大きな価値を提供するものとなりました。
そして会社はその後2018年に、社名を株式会社FullDepthに変更し、技術開発と事業の拡大を加速。
2022年には吉賀さんがCEOに就任し、伊藤さんは取締役(CSO:チーフ深海オフィサー)として技術に専念する体制へと移行。この戦略的な分業は、企業の成長を加速させ、伊藤さんが技術開発に集中できる環境を整える重要な転機となりました。
受賞歴と開発した製品
伊藤さんの取り組みは数々の受賞で評価されています。
- 2020年3月
「リアルテックベンチャー・オブ・ザ・イヤー2020」グロース部門受賞
FullDepthが開発した技術が実用化され、その成果が高く評価
- 2020年11月
「MITテクノロジーレビュー」Innovators Under 35 Japan 2020発明家部門受賞
水中探査の新技術が、社会的に重要な役割を果たしている点が注目
*ちなみにここでの同時受賞者には今をときめく、成田悠輔さん、落合陽一さんも名を連ねることから、いかに注目が高い受賞だったのかについては説明するまでもないのでは?
これらの受賞は、技術とビジョンが社会に与える影響力の大きさを示すもので、彼の取り組みが単なる技術革新ではなく、社会の変革につながるものであることの証明でもあります。
伊藤昌平さんが描く未来
伊藤さんの掲げる「海の情報化」というビジョンは、海洋環境の保護と持続可能な資源利用を支える基盤を築くものです。
深海を可視化し、その情報を誰もが利用できる形で提供することは、私たちの生活に直結する影響を持つものとなり、このビジョンが実現することで、将来の海洋開発や環境保護の手法が大きく変わる可能性があります。
技術者としての彼の姿勢は、「社会に貢献し、未来に繋がる技術を育てる」という信念に基づいています。
彼の開発した技術が次の世代にとっても大きな資産となる可能性には、本当にワクワクさせられます。
まとめ
伊藤昌平さんのストーリーは、技術と夢が見事に融合した挑戦の物語です。
幼少期から抱いていた深海への探求心が、彼の成長と共に形を変え、現在のキャリアへと進化。技術を追求するだけでなく、社会に価値をもたらすことを目的とした彼の挑戦は、未来の社会や環境に大きな影響を与える可能性を持つにまで至っています。
FullDepthが掲げる「海の情報化」というビジョンは、深海の未知なる世界を私たちに届け、未来の環境保護や技術革新の基盤となるでしょう。
FullDepth、そして伊藤さんのビジョンと技術が、未来の産業発展にどのように寄与していくのか、注目していきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。この記事が、伊藤昌平さんの挑戦やその魅力を伝える一助となれば嬉しいです。