福島県の只見町を走るJR只見線は、2011年の豪雨災害で一部区間が長らく不通となっていましたが、2022年に全線再開を迎えました。
その中で、地元の小学生である角田淳紘くんが「只見線こども会議」を発起し、只見線の未来を守るための活動を行っています。
淳紘くんの鉄道愛と、地域を盛り上げるための取り組みについて詳しく見ていきましょう。
- 角田淳紘くんのプロフィール
- 角田淳紘くんの小学校は?
- 淳紘くんと家族の協力関係
- 淳紘くんのローカル鉄道愛(只見線)
- 淳紘くんの一日駅長の経験
- 淳紘くんの夢
ローカル鉄道博士ちゃん、角田淳紘くんについて興味のある方は、是非ご覧ください。
角田淳紘くんのプロフィール
角田淳紘(つのだ あつひろ)くんは、福島県只見町に住む小学4年生の男の子で、地元を走るJR只見線に強い愛情を抱く鉄道ファンです。
彼は地域の存続危機にある只見線を救うため、同年代の子どもたちと共に「只見線こども会議」を発起し、地域を盛り上げる活動を行っています。
- 生年月日:2014年(10歳)
- 出身地 :福島県只見町
- 学校 :只見町立明和小学校4年生
- 趣味 :電車の写真撮影、鉄道模型作り
淳紘くんは、子どもらしい情熱と行動力で地域をリードする存在として、只見線の未来を支えています。
角田淳紘くんの小学校は?
淳紘くんが通う福島県只見町にある明和小学校は、自然豊かな環境に囲まれた小規模な学校で、全校児童数44名、職員数14名のアットホームな学びの場です。
学校は地域とのつながりを大切にしており、淳紘くんはこの環境で育ち、只見線への愛情を深めてきました。彼は学校の友達にも只見線の魅力を伝え、クラスメートの中にも只見線ファンが増えつつあるそうです。
淳紘くんと家族の協力関係
淳紘くんの活動を支える最大の存在は、彼の母親である角田一恵さん(41歳)です。
一恵さんは、淳紘くんが只見線に対する強い愛情を抱いていることを理解し、その活動を積極的にサポートしています。撮影の場所を一緒に探したり、アイデアを話し合ったりするなど、母子二人三脚で只見線を盛り上げる取り組みを行っています。
一恵さんは、息子が夢を追いかける姿に対して「只見線をずっと走らせたい」という思いを共感し、家族としても応援を続けています。
この協力関係が、淳紘くんの活動を支える重要な基盤となっています。
淳紘くんのローカル鉄道愛(只見線)
淳紘くんは幼少期から鉄道が大好きで、特に地元を走る只見線には特別な思いを抱いています。
只見線は、2011年の新潟・福島豪雨で一部区間が被災し、長らく運行が停止していましたが、2022年に全線再開しました。
しかし、乗客数の減少と赤字問題は依然として只見線の大きな課題です。
只見線こども会議発起
この状況を知った淳紘くんは、「只見線を応援するために自分に何かできることはないか」と考え、地元や周辺地域の小中学生を集めて「只見線こども会議」を発起しました。
この会議は、子どもたちが中心となって只見線の存続を支援し、観光列車の導入や沿線地域の魅力を発信するためのアイデアを話し合う場です。
発起人としての淳紘くんの行動力は、地域全体に刺激を与えています。
只見線こども会議の活動内容
只見線こども会議では、地域を盛り上げるために様々な活動が行われています。その中でも特に注目を集めたのが、観光列車に関するアイデア募集です。
福島県をはじめ、東京都や神奈川県、新潟県、宮城県からも幼児、小中高生から合計30件のアイデアが集まりました。
会議のメンバーである10人の子どもたちが、その中から優れたアイデア20件を選び、2024年9月に福島県只見線管理事務所の羽生宏史所長に提出しました。
提案には、風景を楽しめる展望席付き車両や、地域の景色を反映した内装、夕焼けをイメージしたデザインなど、観光客の興味を引く魅力的なアイデアが含まれています。
また、只見線の各駅でクリスマスや七夕の装飾を行い、地域住民や観光客を楽しませる季節ごとのイベント企画も行っています。
さらに、豪華列車「リゾートしらかみ」の運行実現に向けた署名活動も展開しており、只見線を盛り上げるための様々な提案や行動が進められています。
淳紘くんの一日駅長の経験
淳紘くんは、2022年10月1日の只見線全線再開を祝うイベントで一日駅長を務めました。彼はその日、只見駅で地域の代表として乗客を迎え入れ、只見線の未来を地域全体に向けて発信する役割を担いました。
この経験は、彼にとって大きな自信となり、将来の夢である運転士に向けた一歩を踏み出す機会にもなりました。
淳紘くんの夢
淳紘くんの将来の夢は、JR只見線の運転士になることです。彼は幼い頃から電車に魅了され、只見線が走り続けることを願い、そのための行動を積極的に続けています。
「自分が運転士になるまで、只見線が存続すること」を目標に掲げ、現在も地域や学校での活動を続けています。
まとめ
角田淳紘くんは、ただの鉄道ファンではなく、地域や社会に対して積極的に行動できる未来のリーダーだと感じます。
小学生ながら、自分の好きなことをただ楽しむだけでなく、それを地域や社会の役に立てたいと考える姿勢には感銘を受けました。特に、只見線を存続させたいという強い意志から「只見線こども会議」を発起し、他の子どもたちを巻き込みながら具体的なアクションを起こしている点は素晴らしいです。
彼の夢である只見線の運転士になりたいという願いも、単なる夢物語ではなく、地域を支える行動の一環としてすでに実践されていることに感激。
淳紘くんの行動力や情熱が、今後さらに大きな力となって、只見線だけでなく、他の地域や分野にも良い影響を与えるのではないでしょうか。
淳紘くんの今後の成長と活躍が非常に楽しみですし、彼のような若い世代が、地域や社会の未来を担っていくことに大きな希望を感じます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。