三島喜美代のwiki風経歴・プロフィール!家族のことも紹介!

日本の現代美術家として有名な三島喜美代さん。彼女は陶器という伝統的な素材を使い、社会や情報の脆さを表現、多くの人々に鮮烈な印象を残しました。

2024年6月19日に91歳で亡くなりましたが、その作品は今なお高く評価されています。

本記事では、三島喜美代さんのプロフィール、家族、そしてその人生と作品について紹介し、彼女の芸術に対するこだわりを探ります。

この記事でわかること
  • 三島喜美代さんのプロフィール
  • 三島喜美代さんの家族構成
  • 三島喜美代さんの経歴
  • 「ゴミ」を作品に昇華させた芸術へのこだわり

現代美術家として今なお鮮烈な印象を残し続ける、三島喜美代さんについて興味のある方は、是非ご覧ください。

目次

三島喜美代さんのプロフィール

三島喜美代さん(1932年 – 2024年6月19日)は、大阪府大阪市出身の現代美術家で、新聞や雑誌などの印刷物を陶に転写する作品で知られています。

1951年に大阪府立扇町高等学校を卒業し、その後、独立美術協会に参加したのが本格的な芸術の道へのスタート地点です。

1954年から油彩画を展覧会に出品、数多くの受賞歴があります。

そして、1970年代には陶を使った立体作品へとスタイルを変え、独自の表現を確立。その作品は国内外で高く評価されるようになります。

三島喜美代さんの家族構成

三島喜美代さんの夫

  • 三島喜美代さんのパートナーである三島茂次さんは、具体美術協会に関わった芸術家で、彼女の芸術活動に大きな影響を与えた人物
  • 茂次さんは若いころから喜美代さんに絵画の基本を教え、後に彼女の創作を支える存在に

二人が出会ったのは、茂次さんが彼女の母親の助産師に助けられたことがきっかけ。その後、茂次さんが大阪から東京に彼女を追いかけたことで、二人の関係は深まりました。

茂次さんは常に、彼女の創作活動の自由を尊重する姿勢を取り続けたと言われています。

三島喜美代さんの子供

  • 茂次さんとの間には娘が一人
  • 三島さんは子育てをしながら、創作活動を積極継続

夫婦にとって家庭でも芸術は重要なもので、夫の茂次さんと共に家族全体で芸術と対峙。環境に関わらず、創作活動は彼女の中心にあり続けました。

三島喜美代さんの経歴

美術との出会い

  • 三島さんが芸術に出会ったのは中学校の美術教師の影響
  • 美術の授業で「教えられたことをそのまま描く必要はない」と言われたことが、彼女に自由な創作精神をもたらす
  • 幼い頃、父親から顕微鏡を買ってもらい、髪の毛や昆虫を観察した経験が細部への興味を育て、それが後の作品への基盤に

高校卒業後、三島さんは東京に移り、自分の道を追求することを決断。この新生活が、彼女にとって創作活動に専念する重要な契機となり、その後の芸術活動の大きな転機となります。

生前の活動

・1960年代、三島さんは新聞や雑誌、広告ポスターなどを使ったコラージュ作品を制作

  • 1970年代には陶を使った立体作品にシフト
  • 代表作「割れる印刷物」は、シルクスクリーンで印刷物を陶に転写し、焼き上げることで独特の立体感を生み出したことで有名

1986年から1987年にかけてのニューヨーク留学中、三島さんはロックフェラー財団の奨学金を受け、著名な芸術家たちと交流。この経験により、彼女の作品には国際的な視点が加わり、新しい表現手法を取り入れるきっかけとなりました。

また、情報が消費される速さやその価値の脆さについて思いを馳せ、それをテーマにした作品を数多く制作。ニューヨークでの生活は、彼女の芸術に対する考え方を広げ、独自のスタイルを強化することにつながったのです。

受賞歴

  • 1954年 関西独立展で独立奨励賞を受賞
  • 1974年 ファエンツァ国際陶芸展で金賞を獲得
  • 1988年 日本現代陶彫展で金賞を受賞
  • 1996年 「彩の国彫刻バラエティ」で大賞を受賞

これらの受賞歴は、彼女の作品が国内外で高く評価されている一例であり、その技法と視点がいかに独特で、価値のあるものであったかを示しています。

「ゴミ」を作品に昇華させた芸術へのこだわり

1960年代、三島さんは新聞や雑誌を使ったコラージュ作品を制作していました。これらの素材を使うことで、廃棄される情報や一時的な価値に対して疑問を持つようになり、後に陶器でこれらの素材を再現することに取り組むようになりました。

そして、この過程で、「ゴミ」というテーマが彼女の作品に取り入れられることになります。

  • 三島さんの芸術の大きなテーマの一つは、日常にある「ゴミ」を作品に昇華させること
  • 彼女にとって、ゴミはただの廃棄物ではなく、社会が無視するものの中にも美があることのシンボル
  • 海外の新聞や廃材など、一見価値のないような素材に新たな命を吹き込むことで、社会が見過ごしているものに新しい価値を生む

彼女が陶器で新聞を再現した理由は、「情報」が持つ脆さや、すぐに消費されてしまうことへの危機感から。

陶器は壊れやすい反面、保存性も高いという特性を持っています。この特性を使い、情報が消費され、忘れられてしまうことについての疑問を作品に注入。

陶の新聞が持つ「落とせば壊れる」という特徴を通して、人々に情報をどう扱うべきかについて考えさせることが狙いでした。

ゴミのような無価値なものを素材に使うことで消費社会に対する疑問を投げかけ、それらを芸術作品として再生させることで、社会が不要として捨てたものにも美しさや価値があることを示すことに成功。

たとえば、陶器でできた新聞の立体作品は、一時的な情報でも、それが大切に扱われるべきだということを象徴しています。

三島さんの作品は、日常の中にある価値を見つけ、それを美術作品にすることで、多くの人に物の見方を変えるきっかけを提供。

彼女はゴミや廃材といった、社会が見捨ててしまうものに新しい価値を見出し、それを追求し続けたのです。

まとめ

  • 三島喜美代さんは、現代美術において情報の脆さや社会の持つ矛盾を陶器を使って表現
  • 彼女の作品は、捨てられたものや消耗品に新たな価値を与え、それを美術として昇華させることで、そのメッセージ性を露わに

家族や周囲の支えを受けながら、彼女は芸術家としての道を追求し、自由に創作活動を継続。

そして、現代社会の矛盾を問いかけ続け、その生涯を通じて私たちが普段何気なく捨ててしまうものにも価値があることを伝え続けました。

全ての物が本質的に持つ価値を見出し、大切にすることこそが、彼女が伝えたかったメッセージなのでしょう。彼女の作品はこれからも多くの人々に影響を与え続け、その評価もさらに高まっていくに違いありません。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

管理人の0107(オトナ)です。

これまでの経歴
・営業・マーケティングの仕事歴30年
・海外での生活10年
・人間心理のエキスパート

自分を支えてきたあらゆる物・人への好奇心。そのアンテナに引っかかった情報を、斜め上からの視点、オトナの視点でまとめて行きたいと考えています。

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